手縫いワークショップの様子。「キーホルダー」編

お店で開催している「手縫いワークショップ」。今回はキーホルダーの様子をご紹介します。

ある日は2名でのご参加、とある日は3名でのご参加でした。
作るものは「キーホルダー(しずく型)」です。
制作する前に、少しだけ「革」や「鞣し」のことをお話ししてからスタートです。


さあ!いよいよ制作開始。最初は革選び
キーホルダーは、表・裏・金具を止める部分の合計3つの革で構成されています。金具を止める革はあらかじめ用意してあります。
カットされた革を選んでいくのですが、3つとも同色にしたり、表裏を異なる色にしたり、3つ全部異なる色にしたり。自分のお好みの組み合わせを決めていきます。
革を選び終わったら、糸(ステッチ)の色を決めます。

キーホルダー(円形・しずく型)
ヌメ革6色
黒・こげ茶・キャメル
赤・モカ・ワイン
手縫い糸
ビニモ:ターコイズグリーン・水色・黄・パープル
麻糸:赤・黄・ベージュ・こげ茶 他

縫う前の下準備、穴あけ
革と糸の色が決まると、しずく型の革2枚を張り合わせます。それを抜型で裁断するとキーホルダーの形が完成。
そこに糸を通すための穴あけ(菱目打ち)を行っていきます。まず穴あけする場所に線をひきます。2本ネンを使用します。
次はフォークのような形の道具、菱目打ちを使って穴あけです。予めつけた線に沿ってに穴をあけていくのですが、ちゃんと裏側まであいているか確認しながら行います。初めて菱目打ちを使うと力加減がわからないですが、ご安心ください。練習用の革を用意していますので、何度か試してみてから実際に穴を開けていきます。
菱目打ちをしっかり固定し、垂直に。コツはこれだけです。

穴を開ける場所に目印のラインを引いています
穴あけ。※写真は以前制作の時のもの

手縫いの醍醐味、いざ縫製
手縫い針2本使って縫っていきます。レーシングポニーという器具にまたがって、革をしっかり固定すると縫いやすいです。開けた穴に糸を通して、ひと針ひと針、縫っていきます。糸を締める時はなるべく同じ力加減で行うとキレイな仕上がりになります。縫い終わったら、金具を取り付けます。

レーシングポニーで革を固定して縫います
ひと針ひと針確認をしながら
金具を取り付ける穴を開けているところ
※写真は以前制作の時のもの

最後の仕上げ、コバ磨きと刻印

コバ面(革の切断面)をキレイにするために、コバ処理剤で磨き、紙やすりで削ったり、また磨いたりします。
だんだんとツルツルになっていく過程を手で感じながら、ていねいに磨いていきます。
手打ち刻印を希望される方は、ここでイニシャルや名前などを刻印します。スタンプのような道具を使って木槌で打ちます。いきなり刻印をするのではなく、別の革で刻印の練習をします。木槌を使って刻印をするのですが、どのくらいの力を加えたら刻印がキレイに出るかを確かめます。力が弱いと刻印がハッキリでないし、強すぎても凹みすぎてキレイじゃないし、「いい感じ」の力で。

金具・止める革をセットし、カシメで合体させると、
キーホルダーの完成です!おつかれさまでした。

コバ磨き中
完成!
 革:赤、糸:ベージュ イカリの刻印入り

完成! 
革:キャメル、糸:ターコイズグリーン
完成!
革の色、糸の色、それぞれ個性が出ています
※刻印の部分は消させていただきます

【刻印について】
お店ではイニシャルや名前などの刻印もできます
手打ち刻印は、ご自身で体験できます(無料)。
レーザー刻印の場合は、550円(税込)からとなります。

手打ち刻印・サンプル
レーザー刻印・サンプル
レーザー刻印・サンプル