手縫いワークショップの様子。「パスケース」編

昨年秋から始めたお店での「手縫いワークショップ」。今回はお一人でのご参加で「パスケース」を2個制作されました。(ワークショップは最大3名さままで。お一人でのご参加も大歓迎です!)


最初に革と糸の色を選びます。この色選びは、どのアイテム(キーホルダー・パスケース・ブックカバー)を制作される場合でも同じです。

ヌメ革6色
黒・こげ茶・キャメル
赤・モカ・ワイン
手縫い糸
ビニモ:ターコイズグリーン・水色・黄・パープル
麻糸:赤・黄・ベージュ・こげ茶 他

革と糸の色が決まったら、縫う前でないと磨けない所のコバ磨きから始めます。
ツルツルになっていく過程を手で感じながら、ていねいに磨いていきます。

今回は手打ち刻印をされるので、菱目打ちの前に刻印をします。いきなり刻印をするのではなく、練習用の革で刻印の練習をします。木槌を使って刻印をするのですが、どのくらいの力を加えたら刻印がキレイに出るかを確かめます。力が弱いと刻印がハッキリでないし、強すぎても凹みすぎてキレイじゃないし、「いい感じ」の力で。これは、実際にやってみての感覚なので上手くお伝えできないのが残念。

刻印が終わったら、次は菱目打ちを使って穴あけです。予めつけた線に沿ってに穴をあけていくのですが、
ちゃんと裏側まであいているか確認しながら行います。
初めて菱目打ちを使うと力加減がわからないですが、ご安心ください。練習用の革を用意していますので、何度か試してみてから実際に穴を開けていきます。
菱目打ちをしっかり固定し、垂直に。コツはこれだけ。すぐにできるようになる、はず。
手縫いの場合は開けた穴に糸を通していくので、ここで曲がったりしてしまうと、そのまま縫っていくことになるので、難しい作業ではないけど慎重に。

手前が菱目打ちをしているところ。
時間の関係で、職人がお手伝いしています。

菱目打ちで穴を開けたらいよいよ手縫い。
二本の針を使って縫っていきます。「レーシングポニー」を使うと革が固定されるので縫いやすいです。刺繡の時に刺繍枠を使うのと同じイメージでしょうか。
手縫いの注意点は通す糸の上下の順番を間違わないこと。これが揃わないときれいなステッチになりません。それと糸を締める力加減もポイントです。同じ力で。縫い終わったらボンドで糸を固定します。

レーシングポニーを使って手縫いをしているところ

手縫いが終わったら最後に仕上げのコバ磨きをします。最初にやったので、ちょっと慣れたきた?かも。革の側面がツルツルになったところで完成です。最後のコバ磨きで仕上がりの善し悪しが決まる、かもしれませんので、納得のいくまで磨いてください。


そうしてパスケース2個完成しました!お疲れさまでした。(完成品の写真はありません。)
自分で作ったものは愛おしさもひとしお。たくさん使って革の経年変化を楽しんでいただけたらと思います。

初心者の方もお気軽にご参加ください。職人がやさしく丁寧にサポートいたします。

お店ではイニシャルや名前などの刻印もできます。
手打ち刻印は、ご自身で体験できます(無料)。
レーザー刻印の場合は、550円(税込)からとなります。

手打ち刻印・サンプル
レーザー刻印・サンプル
レーザー刻印・サンプル